稲の組織内澱粉に関する研究 : 第11報 生育時期別の二三の処理がその後の生長および組織内澱粉含量におよぼす影響
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概要
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水稲の生育時期別に遮光, 葉身切除, 少肥料, 過高地温等の生育を阻害する条件を与え, その後の回復過程と組織内澱粉消長とを観察し次の結果を得た. (1) 悪条件が幼穂形成前に終了する処理では一時的に生長が抑制されるが, その回復過程で葉身面積の拡大, 茎や根の新生を活発に行ない, 通常稲体が次第に老化の過程に入る穂の形成中に於て, 体内生理がいわば若返った状態に保たれ, 大きい穂の形成, 乾物増加率の増大を来たし, 籾生産も増加する可能性が見られた. (2) 悪条件が幼穂形成以降穂のの発達期間に作用する場合には乾物生産も籾生産も著しく低下する. (3) 悪条件から回復する過程で一時的に不足する炭水化物の給源になるのは稈, 葉鞘に蓄えられていた移動澱粉で, これが糖に変化して直接体内生理に参加する. (4) 幼穂形成前の処理では葉数を増す場合が多いが生理の若返りと共に注目すべき現象である.
- 1964-09-30
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