登熟期間の気温がコシヒカリの玄米品質に及ぼす影響
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概要
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本県におけるコシヒカリの栽培は昭和59年頃より始まり、その作付面積は平成8年度には5, 846ha、品種別作付比率第1位となっている。しかしながら、生産される玄米の品質は、倒伏しやすいこと、あるいは近年の気象変動が大きい事などから、決して安定しているとは言い難い。特に、本県平坦地域で生産されるコシヒカリの品質に変動が大きく、栽培面積が拡大していく中で栽培適地の特定が必要となっている。一般に水稲の登熟適温は20〜25℃(松島ら1957、伊藤1979)といわれており、これ以上の高温では収量及び玄米品質に悪影響を及ぼすことが知られている。また一方では、コシヒカリは高温登熟性が高く、高温障害を受けにくいことが新潟農試(佐々木ら1984)において報告されているが、コシヒカリの最適登熟気温については明確となっていない。そこで、標高の異なる現地にポットを置き登熟気温を変化させ、玄米品質について検討した。
- 日本作物学会の論文
- 1997-07-29
著者
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