国民線量低減のための疫学的研究 : 医育機関附属病院受診患者の被曝について
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概要
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歯学部, 歯科大学附属病院はその時代の最尖端医療を提供するとともに, 歯科医師の養成訓練機関として診療内容を低下させることなく巧妙に実技指導を組込まねばならない宿命を持っている. そこで医育機関の放射線科におけるX線写真検査の現状を放射線防護の見地から検討を加えることとした. 大阪歯科大学附属病院歯科放射線科では, 歯科学生が診療の一環として行った口内法撮影の状況を詳細に記録し, 過去8年間にわたって蓄積してきた. このうち1985年および1986年の2年分の資料を基に, 口内法撮影頻度を調査するとともに, ランド・ファントムを被照射体に用いて線量測定実験を行い, 医育機関附属病院受診患者1人当たりの口内法撮影時における平均被曝線量を推定した. その結果, 歯科学生が行った口内法撮影での被曝線量を患者1人当たりの骨髄平均線量で示すと, 1985年が45.7μGy, そして1986年が42.4μGyであった. 一方, 実効線量はそれぞれ52.1μGyおよび48.9μGyと推定された.
- 大阪歯科学会の論文
- 1990-02-25
著者
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