オルト位置換フェニル酢酸誘導体の構造と植物生理活性の関係
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概要
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2-位置換フェニル酢酸誘導体の構造とオーキシン移動阻害活性および植物伸長抑制活性との相関関係の解明を配座解析と分子力場計算により算出した立体パラメーターを用いて行なった.チアゾール, 1, 3-ジオキソプロピル, 1-オキソプロペニルを架橋部位にもつ植物生理活性が弱い2-フェニルプロピルフェニル酢酸誘導体では, 架橋部位と第一ベンゼン環の間の結合軸に回転障壁があり, 活性が強いピラゾール, オキサゾール誘導体では回転障壁が認められなかった.環が固定された2-フェニルピラゾーロ[5, 1-a]イソキノリン-5-オンに重ね合わせ可能な, 第二ベンゼン環が酢酸基と反対に位置した平面配座が活性配座と推測された.架橋部位の構造として第一ベンゼン環と第二ベンゼン環の間の結合角が, 回転障壁の有無に関係が深いことが示唆された.
- 日本農薬学会の論文
- 1995-02-20
著者
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渡辺 克二
Laboratory Of Soil Microbiology Kyushu National Agricultural Experiment Station
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谷口 栄二
Department of Agricultural Chemistry, Faculty of Agriculture, Kyushu University
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谷口 栄二
Department Of Agricultural Chemistry Faculty Of Agriculture Kyushu University
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