ポリナクチン複合体の毒性試験の概要
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概要
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ポリナクチン複合体の各種毒性試験を実施し, 安全性を評価した.本剤の急性毒性(経口)はきわめて弱かったが, 眼一次刺激性は, ウサギには中程度であったが, マウス, ラット, モルモットに対しては刺激性は認められなかった.また, マイトサイジンB乳剤の1000倍希釈液では一過性の刺激性を示したが, 洗眼により消失された.皮膚刺激性では, マイトサイジンB乳剤は軽度の刺激性を示したが, 1000倍希釈液で弱い刺激性であった.皮膚感作性, 亜急性毒性, 慢性毒性, 発癌性および催奇性試験において, 高用量投与群で体重の増加抑制あるいは減少が認められたが, この原因は飼料の摂取を忌避したことと関連していると考えられた.また, 発癌性, 繁殖性, 変異原性, 染色体異常および生体機能などに対しては異常は認められなかった.ポリナクチン複合体を有効成分とする農薬は, 昭和49年2月より農薬登録され各種作物の殺ダニ剤として使用されているが, 現在までハダニ類に対して薬剤感受性の低下などの報告事例はなく他薬剤の感受性が低下したハダニ類に対しても有効であり, 有用な殺ダニ剤として好評を得ている.
- 1990-11-20
論文 | ランダム
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