アシュラムの毒性試験の概要
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概要
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アシュラムの安全性評価のための各種毒性試験を行なった.その結果, 本剤の急性毒性は低く, 哺乳動物および人に対する皮膚刺激性および感作性も, 眼に対する刺激性もみられなかった.亜急性毒性, 慢性毒性および発癌性試験における高用量群または中間用量群で体重増加の抑制, 一部の臓器重量の増加または減少等の変化, さらにラット慢性毒性試験では甲状腺または副腎髄質の過形成, マウス発癌性試験では腸の石灰化がみられた.犬亜急性毒性試験では赤血球に関連する項目および血糖に変動が見られたが犬24カ月慢性毒性試験ではこれらの検査項目に異常はみられなかった.また, 発癌性はラット, マウスともにみられなかった.次世代に及ぼす影響および催奇形性はみられず, 変異原性も陰性であった.アシュラムは昭和47年2月に非食用作物, 昭和62年に食用作物の除草剤として登録を取得した.登録保留基準は果実0.2 ppm(ただし, 夏みかん外果皮0.5 ppm), 野菜0.2 ppm, さとうきび0.5 ppmと設定された.アシュラムは定められた使用基準を厳守すれば, 安全性の高い農薬であり, 有用な農業資材の一つとして上市以来好評をえている.
- 1990-08-20
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