イソウロンの毒性試験の概要
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
イソウロンの安全性評価を行なうため, 各種毒性試験を実施した.本剤のマウス, ラットにおける急性毒性は比較的弱く, 普通物に該当する.ウサギの眼に対して軽度の刺激性が認められたが, 2日以内に回復する可逆性の所見で, 眼に障害を残すことはないと考えられる.またウサギの皮膚に対する刺激性は認められなかった.マウス, ラットにおける亜急性毒性試験および慢性毒性試験では, 高投与量群に体重増加の抑制, 貧血, 肝細胞腫大等が認められたが, マウス, ラットとも催腫瘍性は認められなかった.慢性毒性試験における最大無作用量はマウスでは雄が40ppm(3.42mg/kg/日), 雌が200ppm(16.6mg/kg/日), ラットでは雌雄とも200ppm(雄7.26mg/kg/日, 雌8.77mg/kg/日)と判断された.ラットにおける繁殖試験では, 繁殖性に対して本剤の影響はほとんど認められなかった.またラット, ウサギに対する催奇形作用も認められなかった.変異原性は, Rec-assay, 復帰変異試験, 宿主経由試験のいずれにおいても陰性であった.イソウロンは, 昭和56年9月に日本芝に対して, 昭和58年11月に鉄道, 公園, 宅地等に対して非食用作物を対象とした登録を取得した.昭和58年1月にはさとうきびを対象とした食用作物の除草剤として適用拡大申請し, 昭和60年2月に登録を取得した.イソウロンの登録保留基準値は, さとうきびで0.05ppmと設定された.イソウロンは, 定められた安全使用基準を遵守することにより安全性を確保できる農薬であり, 有用な農業資材の一つとして, 上市以来好評を得ている.
- 1986-02-20
論文 | ランダム
- P-3-441 90歳以上の超高齢者に対する開腹手術の症例検討(高齢者 その他1,一般演題(ポスター),第64回日本消化器外科学会総会)
- P-3-16 当院における十二指腸乳頭部癌32例の治療成績(乳頭部 悪性,一般演題(ポスター),第63回日本消化器外科学会総会)
- PD-7-1 胆嚢癌に対する術式構築のシンプルな考え方(パネルディスカッション7 胆嚢癌のStage別標準術式 : その手技を考える,第63回日本消化器外科学会総会)
- DP-020-3 pT2胆嚢癌における漿膜下層浸潤の深さのprognostic impactについて(第108回日本外科学会定期学術集会)
- SF-042-2 pT2胆嚢癌5年以上生存例の解析(第108回日本外科学会定期学術集会)