キュウリうどんこ病菌 (Sphaerotheca fuliginea) の生育過程に及ぼす炭酸水素ナトリウムの影響
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概要
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炭酸水素ナトリウム(SBC)はカンキツ緑かび病をはじめ数種の植物病害に抑制効果を有するが, 植物体上で結晶化し, 効果にふれがある.食添用乳化剤を加えて製剤化した結果, キュウリ, ナス, イチゴなどのうどんこ病防除薬剤として実用性のあることが判定された.本剤の作用特性を知る目的で, キュウリうどんこ病菌Sphaerotheca fuligineaの各生育過程に及ぼす影響を検討し, 次のような結果が得られた.1)直接SBC剤2, 000ppmを散布することによって, 分生胞子発芽の80∿100%を阻害した.2)菌糸伸長には水処理と大差はなく, 強い阻害効果は認められない.3)分生子梗形成の抑制率は38%であって, あまり抑制的ではなかった.4)分生胞子形成は約20時間で無処理1分生子梗あたり5個であったが, SBC剤処理区ではまったく形成されなかった.5)新生分生胞子にSBC剤を処理したところ, 表面に小突起ができ, わずかな圧力で細胞壁が破れ, 内容物がとび出した.このような分生胞子を接種しても発病にいたらず, そのうえ, SBC剤は分生胞子の飛散を著しく抑制した.
- 1981-05-10
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