色味と純度を加味した白色度式

概要

論文の詳細を見る
過去数年間にCIE白色度式の有用性について, いくつかの研究が行われてきた。それらの研究ではCIE白色度式は同系統の色味や蛍光性を持つ試料に対しては有効であるが, さまざまな色味を含む試料群に対しては有用でないことが判ってきた。そこで本稿では, さまざまな視感評価に一致する色昧と純度を加味した白色度式を提案しようと思う。新しい白色度式は以下に示すように, 適用制限をする必要のない白色度式でもある。(1) CIE X_<10>Y_<10>Z_<10>表色系 (1) 40<W_<CIE,;10><5Y_<10>-275の場合 W_<10>=W_<CIE,;10-K<_10>T<_W,10> (2) W_<CIE,;10>5Y_<10>-275の場合 W_<10>=P_<W,10>-K_<10>T_<W,10> W_<CIE,10>=Y_<10>+800(x_<n,10>-x_<10>)+1700(y<n,10>-y<10>) P_<W,10>=(5Y_<10>-275)-|800(0.2742+0.001542(100-Y_<10>)-x_<10>)+1700(0.2762+0.002112(100-Y_<10)-y_<10>)| T_<W,10>=900(x_<n,10>-x_<10>)-650(y_<n,10>-y_<10>) (2) CIE XYZ表色系 (1) 40<W_<CIE><5Y-275の場合 W=W_<CIE>-kT_W (2) W_<CIE>>5Y-275の場合 W=P_W-kT_W W_<CIE>=Y+800(X_n-X)+1700(Y_n-Y) P_W-(5Y-275)-|800(0.2761+0.001404(100-Y)-x+1700(0.2727+0.002160(100-Y)-y)T_W=1000(x_n-x)-650(y_n-y) ×, y, ×_<10>, y_<10> : 試料の色度座標 ×_n, y_n, X_<n,10>, y_<n,10> : 完全拡散反射面の色度座標 k_<10> : T_<W,10>/0.6 (小数点以下切り上げ) k : T_W/0.6(小数点以下切り上げ)
1994-02-01