ファンデーション評価における因子構造
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概要
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女性がファンデーションを評価する際, どのような心理的要因が作用しているか明らかにすることを目的として, 被験者の肌色の相違を考点しつつ色昧を中心とした自己評価(自分で自分の化粧状態を評価)における要因分析を行った。評価法は, いわゆるSD法によった。すなわち, 20歳代女性22名(色白群・色黒群各11名)が22サンプルについて50組の両極形容詞対を用い, 各々5段階で評価した。その結果, 1)ファンデーションの自己評価では, 「快適さ」「清楚さ」「品」の3因子が抽出された。2)被験者の肌色別の分析結果では, 色白評価者の場合, 色黒評価者にはない他人を意識した外面的な因子(目立ち)が抽出された。3)被験者肌色とサンプルに関する分散分析結果から, "肌色"の主効果と"肌色とサンプル"に交互作用が見い出された。すなわち, 同一サンプルでも使用する人の肌色の違いによって評価が変動することなどが分かった。
- 日本色彩学会の論文
- 1994-11-01
著者
-
長谷川 敬
聖心女子大学
-
足立 章子
鐘紡株式会社化粧品研究所商品設計第2グループ
-
太田 久美子
鐘紡(株)化粧品研究所
-
松木 智美
鐘紡株式会社化粧品研究所商品研究グループ
-
太田 久美子
鐘紡株式会社化粧品研究所研究企画部第1グループ
-
長谷川 敬
日本色彩学会
-
長谷川 敬
聖心女大
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