回腸の blind loop に多発した小腸癌の1例

元データ 1990-12-01 一般社団法人日本消化器外科学会

概要

回腸の blind loop に発生した多発性腺癌の1例を報告した. 症例は77歳女性で52歳時(25年前)に回腸末端炎によるイレウスに対して, 回腸横行結腸吻合術を受けた. 昭和60年9月より, 胃潰瘍にて近医で治療をうけていたが, 昭和62年4月, 胃潰瘍穿孔による腹膜炎で緊急手術が施行された. 広範囲胃切除術ならびに胃十二指腸吻合 (BillrotII 法) とともに, 回腸上行結腸の blind loop 部の切除と回腸横行結腸吻合術を行った. 切除標本の肉眼所見では, 回盲弁 (Bauhon 弁) の変形と高度の狭窄が見られ, blind loop を形成している回腸粘膜に多発性の潰瘍性病変がみられた. 組織学的には, 多発性潰瘍6個のうちの3個に分化型腺癌が認められ, 腸間膜まで浸潤していた. Cohn 病や, 結核などの所見はなかった. 術後の経過は順調であったが, 11ヶ月目に他院にて, 癌再発で死亡した.

著者

内田 雄三 大分医科大学第2外科
唐原 和秀 大分医科大学第二外科
柴田 興彦 大分医科大学第二外科
村上 信一 大分医科大学第2外科
葉玉 哲生 大分医科大学第2外科
唐原 和秀 大分医科大学 産科婦人科
柴田 興彦 大分医科大学第2外科
柴田 興彦 大分医科大学
内田 雄三 山梨県立中央病院産科
葉玉 哲生 大分医科大学
内田 雄三 大分医科大学 外科第二

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