研削砥石の破壊に関する研究(第2報) : AE法による破壊過程の解析
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概要
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前報ではビトリファイド研削砥石の気孔が巨視的破壊強度に及ぼす影響を取扱ったが, 本報は, 1軸引張負荷の下で微視的き裂の成長から最終破断までの破壊の機構を動的な構造変化の情報を提供するアコースティックエミッション(AE)計測手法を用いて論じたものである.AE計測の結果, き裂成長挙動とAE振幅分布との間に明りょうな関係が見い出され, また負荷過程の全域で不均一部分において微視的き裂が徐々に成長していることが検出された.さらに, 鋭い切欠きを持つ試験片では最終破断に先立ち, 砥粒または結合剤あるいはその両者の間欠的な大破砕が起こること, また切欠きのない試験片では十分な限界長さに成長した微視的き裂同志が同時に合体することによって最終破断をひき起こすことがわかった.本研究においてはこれらの結果を定性的に議論したに過ぎないが, 得られた情報はそのまま砥石の破壊力学の定量的な研究に利用することができるものである.
- 1981-08-05
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