転がり接解問題解析の一手法(第3報) : 固着域を考慮した場合
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概要
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機械要素間の接触状態を把握し, 転がり疲れ破損の要因等を推定するためには, 転がり接触している物体内部の応力場を知る必要がある。本論文では二次元転がり接触問題の境界条件を新たに定式化して, 固着域を考慮した転がり接触問題を解析している。全域固着の場合は全域すべりの場合と同様にHilbert問題に帰着できる。2個の円柱の材料特性が等しい場合にはHertz接触の応力場に一致するが, 材料特性が異なる場合にはHertz接触の場合に比較して接触長さは短く, 最大圧力は大きくなること, 接線力は伝達されないことなどが明らかになった。また材料特性が等しい円柱の接触域が固着域とすべり域より構成される場合の応力場を解析して, 圧力分布と接触長さはHertz接触の場合に一致し, 固着域は接触域入口端近傍にのみ存在可能で, その長さは法線力, 接線力, すべり域における摩擦係数を与えることによって一意的に決定できることなどが明らかになった。
- 1980-02-05
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