多発肋骨骨折により陥没した胸郭に対しネジとA-Oプレートにより修復手術を行った1例
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概要
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59歳男性.鈍的胸部外傷による左第2〜12肋骨, 鎖骨, 肩甲骨, 右第11肋骨骨折で入院した.奇異性運動を伴わない左側胸部の陥没を認め, CTでは軽度の左血気胸と高度の左胸部変形を認めた, 葉間部肺動脈と骨折肋骨の間の距離は約1cmしかなかった.気管内挿管加圧呼吸にても胸部の変形は不変で, 左後側方切開で手術を行った.皮下を広く剥離, 広背筋前鋸筋を可動性とし牽引すると, これらの筋を切離することなく骨性胸郭を広く露出できた.最小限の肋間開胸部から腸べらを挿入し肺を傷つけないようにしてドリルで肋骨に穴をあけた.10本のA-Oプレートとネジにより左第3〜8肋骨を固定すると胸部の形はほぼ正常となった.気管切開と約2週間の人工呼吸管理, IVHにより術後合併症はみられず, 術後約6週間で退院した.現在創痛やプレート, ネジの移動もなく呼吸機能も良好である.高度に陥没固定された胸郭のネジとプレートでの修復は急患にも対応でき有用である.
- 2000-07-15
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