末梢血幹細胞移植(PBSCT)併用大量化学療法後に切除し,腫瘍マーカーが正常となった前縦隔胚細胞性腫瘍の一例

元データ 2002-05-15 特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会

概要

症例は29歳男性.胸痛を契機に前縦隔腫瘍を指摘され当院を受診.腫瘍は大きさ11.5×8.5cmで右房へと突出し,血清AFPは9,600ng/mlと高値であったがhCGβを含めた他の腫瘍マーカーは正常値であった.CTガイド下針生検でembryonal carcinomaとteratomaの混在した腫瘍と診断.直ちに化学療法(PEB療法:cisplatin+etoposide+bleomycin)を2コース,その後末梢血幹細胞移植併用大量化学療法(PBSCT+ICE療法:carboplatin+etoposide+ifosfamide)を2コース行い,AFPは44.3ng/mlに減少,大きさは10.0×6.0cmに縮小した.胸骨縦切開で腫瘍摘出術,心膜合併切除,右中葉切除術を施行した.摘出標本はimmmature teratomaであった.術後PE療法(cisplatin+etoposide)を開始し, AFPは11.1ng/mlと正常範囲となった.さらに2コース追加し,6月25日に退院した.術後6ヶ月経過するが,再発なく外来にて経過観察中である.

著者

中山 治彦 神奈川県立がんセンター呼吸器外科
伊藤 宏之 神奈川県立がんセンター 呼吸器外科
荒井 宏雅 横浜市立大学第一外科
荒井 宏雅 神奈川県立こども医療センター外科
荒井 宏雅 横浜市立大学医学部第一外科
正津 晶子 労働者健康福祉機構横浜労災病院呼吸器外科
中山 治彦 神奈川県立がんセンター 呼吸器外科
伊藤 宏之 神奈川県立がんセンター
正津 晶子 神奈川県立がんセンター呼吸器科
伊藤 宏之 神奈川県立がんセンター呼吸器科
荒井 宏雅 神奈川県立がんセンター呼吸器科

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