6ヶ月間の健康教室が参加者の体格・体力に及ぼす影響 : 50歳以上の女性を対象にして

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臼杵市では2003年度から高齢者を対象にしたヘルスアップ教室、いわゆる健康づくり教室が開催された。教室のプログラムには、加齢あるいは、運動不足で低下した体力を身体運動の実施によって改善することがひとつの目標である。本研究の目的は、ヘルスアップ教室に参加した高齢者の体格や体力がどの程度なのか、教室終了時にはそれらはどの程度変動したのかを検討することである。ヘルスアップ教室には33〜77歳の中高年の男女が176人参加した。この参加者の中から50歳以上の健康な女性、50歳代16人、60歳以上38人、平均年齢65.1歳の54人を抽出して、教室教室開始時点と6ヶ月間後の体格、体力の変動を比較検討した。教室開始時点での立ち上がり、上体起こし、体前屈、片足立ち等の体力及び障害歩、5m歩等の歩行能力は年齢とともに低下していることが分かった。また、立ち上がり、片足立ち、障害歩は60歳前後を境に変動の度合いが大きくなる傾向が認められていた。6ヶ月後の教室終了時点では対象者全体において、体重、体脂肪率、BMIは有意に低下するが、骨密度%は変化が見られなかった。また、握力を除いた体力は有意に改善していた。全対象者の1日歩数8114歩の内、ウオ-キング歩数が3418歩、それ以外の歩数が4696歩で、1日歩数の中に占めるウオ-キング歩数の割合は約42%であった。1日歩数が5000歩未満の高齢者とそれ以上の者との比較においては、5000歩未満の高齢者の方が骨密度%は低い傾向が、片足立ちには有意な低値が認められた。1日歩数5000歩未満の高齢者の健康や体力について引き続き注意をはらう必要があると思われる。

6ヶ月間の健康教室が参加者の体格・体力に及ぼす影響 : 50歳以上の女性を対象にして

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