コイ筋肉の 5'-Nucleotidase に関する研究
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概要
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コイ筋肉を用いて、細胞分画法によりミクロソーム部分を集め、超音波処理、n-Butanol処理、ECTEOLA-Celluloseクロマトグラフ、およびゲルろ過を行い、IMP分解に関与する酵素を精製した。その結果、約1,800倍に精製された酵素が1.3%の収率で得ることができた。また、精製酵素の諸性質を調べたところ、(1)本酵素はpH7.6∿7.9付近に至適pHをもつ5'-Nucleotidaseであった。(2)IMPを基質とした場合のKm値は5.90×10^<-5>M、AMPを基質とした場合のKm値は3.96×106<-5>Mであった。(3)本酵素の2価金属イオンによる活性化は、Co^<++>、Mn^<++>、Mg^<++>においてわずかに認められ、Zn^<++>、Cu^<++>、L-Cysteine、EDTA、およびATPなどによって著しく阻害された。(4)本酵素のATPによる阻害は拮抗阻害であった。(5)EDTAの阻害作用には瞬間的なものと経時的なものとがあり、瞬間的な阻害作用について検討した結果、本酵素が複数の金属を含む金属酵素であることが推定された。
- 和歌山信愛女子短期大学の論文
和歌山信愛女子短期大学 | 論文
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