言語障害教室における発達遅滞児の問題行動の低減 : 教師と子どもの双方の伝達行動の改善(<特集>実践研究)
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概要
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本研究は、言語障害教室の個別指導場面で問題行動を起こしている発達遅滞児1名とその担任教師に対して有効な援助を探ることを目的とした。我々は、教師の要求する課題の理解や遂行が困難な場合、子どもの逃避的な問題行動が生起すると仮定し、教師と子どもの双方の伝達行動を改善することで問題行動が低減し課題遂行が促進するかどうかを検討した。教師と子どもの伝達行動のアセスメントに基づいて、(1)教師には伝達行動の改善や教材、環境、手続きの構造化により課題要求を明確化することを要請し、(2)対象児には問題行動の機能に応じた明確な伝達行動を形成した。その結果、対象児の問題行動は低減し、課題遂行は促進した。これらの結果は、発達遅滞児が課題場面で問題行動を起こす場合、その機能に応じて、対象児の理解や表出を補うような伝達の改善を周囲と対象児の双方に要請することの重要性を示している。
- 1996-08-15
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