行動経済学と選択理論(<特集>選択行動研究の現在)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
実験的行動分析における行動経済学の成立過程とその代表的実験を挙げながらこのアプローチの考え方を述べ、選択行動の研究をめぐるこの学の貢献と今後の問題を検討する。行動経済学は心理学と経済学の共同領域として生まれた。しかし、この学がミクロ経済学が蓄積してきた経済理論とその予測を、実験的行動分析における選択行動の実験結果に適用して理論の実証を行ってきたこと、経済学が培っていた諸概念を新しい行動指標として活用していったことから、それまであった伝統的な経済心理学とは異なる道を歩んだ。ミクロ経済学には、最適化と均衡化という2つの考え方がある。それぞれの主要な分析道具である無差別曲線分析と需要・供給分析から導出される予測や概念、例えば効用最大化・代替効果・労働供給曲線・弾力性は、個体の選択行動の様々なケース、例えば対応法則、反応遮断化理論、実験環境の経済的性質などへの行動経済学からの視点を提供してきた。今後、行動生態学、行動薬理学、実験経済学といった諸領域との連携をとりながら、実験的行動分析における独自の枠組みの中での均衡化と最適化の原理が検討されていく必要がある。
- 1997-06-30
論文 | ランダム
- 28aXL-4 スピンパイエルス物質CuGeO_3の不可逆な極低温磁場中熱伝導(量子スピン系(一次元))(領域3)
- 27aXL-5 二次元スパイラル反強磁性体Ba_2CuGe_2O_7の磁場中相図(量子スピン系,ランダム系 : 二次元系)(領域3)
- 歯科技工士の足跡
- 非直線性を含む視覚特性を利用した白黒画像信号予測符号化方式の高能率化
- GaAsプレ-ナデバイスの動作層に対する界面トラップの影響