小修理を伴う定期取替のまとめ
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概要
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ユニットが故障したとき、小修理を行ない、その修理によって故障率が変わらないユニットの定期取替方策を考える。このような方策はコンピュータなどの複雑なシステムや電子部昆などの取替に応用されており、理論的にも多くの研究者が興味をもって扱っている。ここでは、今迄に得られている結果のまとめと(i)年令による取替方策との比較、(ii)割引率を考慮した場合、(iii)n個のユニット、(iv)中古ユニット、(v)離散型の場合、に拡張し、それぞれ最適方策を議論する。さらに、このモデルを修正・補正した次の3つのモデルを考える。1。偶発故障と劣化故障を伴うユニットに対する取替方策。2。取替時刻の直前に故障したとき、(i)そのまま取替時刻まで放置する、(ii)新しいユニットに早く取替える、2つの補正された取替方策。3。(i)ある確率で予防保全が失敗する、(ii)予防保全によってx才若返える、(iii)予防保全によってある率だけ若返える、3つの不完全予防保全方策。この3つのモデルに対して、単位時間当りの期待費用を求め、その費用を最小にする援適方策について議論する。ある適当な条件のもとで、最適取替時間が方程式の唯一の解として求められることが示され、その結果に対する考察が加えられる。また、結果の内容を理解し易くするため、故障分布がワイブル分布に従う場合などの例題が適宜に与えられている。最後に、このモデルを実際的に修正したモデルで、小修理によって故障率が変わる場合とこの方策とブロック取替を合併した場合が簡単に述べられる。
- 社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会の論文