生産命令項番の動的準最適処理シークエンシングアルゴリズム : 有限状態システムアプローチ

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多種少量製品を従来のジョブショップを主体としたシステムではなく、フローショップシステムにて生産するために、生産ライン前段部に「部品単位」パレットを「キット」バレットに物流変換する立体自動倉庫とマーシャリング作業から構成されるシステムを設ける方法がある。このシステムの運用法について検討を加えた。スタッカクレーン、シャトルカー、作業員、キットパレッドラインの4つの作動要素の特性と相互関係を分析し、システム運用を左右する主在要因の一つは生産命令項番群であり、その処理順序を改善するアルゴリズムを開発した。この処理順序替え問題は対象の項巻数が100項と多いことと過去の決定が以後の決定に影響を与えることの2点を特徴としているとの認識から、動的決定と有限状態システムの適用により、動的準最適処理シークエンシングアルゴリズムを構築した。6ケ月間の実績データから平均的一日分として選定した100項の項番についてディジタルシミュレーションにより定量的検討を行なった結果、本アルゴリズムは対象システム全体の作業時間を約3分の2に短縮するという非常に効果のあるものであることが明らかになった
社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会の論文

生産命令項番の動的準最適処理シークエンシングアルゴリズム : 有限状態システムアプローチ

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