『韓詩外伝』と『孔子家語』
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概要
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魏の王粛の偽作といわれる『孔子家語』は、儒家思想史や孔子伝説を知るための資料として重要である。この『孔子家語』が、韓嬰の『韓詩外伝』を引用すること三十六章、部分的な引用六章を加えると、全部で四十二章の多きにわたっている。『韓詩外伝』が後世の儒家思想に与えた影響の大きさを物語っている。しかし、もちろん、王粛の思想は、韓嬰のそれと全く同じわけではない。『孔子家語』は『韓詩外伝』の思想を継承しつつ、礼の絶対性をすてて老子の道思想に、より傾斜している。
- 福岡国際大学・福岡女子短期大学の論文
- 2002-02-28
福岡国際大学・福岡女子短期大学 | 論文
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