『明治開化安吾捕物帖』と近代主義
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概要
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『明治開化安吾捕物帖』はこれまで捕物帳の文脈に即して明治開化期の風物詩として読まれたり、近代主義的な立場からの前近代や日本の近代に対する批判として評価されたりしてきている。確かに開化期の風物が作品中に丹念に描きこまれていることは事実だが、それは作品の中心になるものではない。また、安吾のよっている立場は必ずしも近代主義的なものとは言えない。彼は近代/前近代の対立が無効になるような地点に踏み出している。
- 福岡国際大学・福岡女子短期大学の論文
- 1997-12-15
福岡国際大学・福岡女子短期大学 | 論文
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