生物現象での最大値出現機構
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概要
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生物現象では, 最大値を与える入力, 制御量, 環境が存在する。これらの量を変化させたとき, 生物現象の活性は最大値に達し, その後減少する。一般的には, 種々の因子の組み合わせがこのような現象を支配する。しかし, 他の多くの支配因子を固定し, 単独の因子のみを変化させた場合でも, 最大値が現れることはしばしば観察される。本報では, 一つの支配因子による最大値が出現する出現機構を調べることにした。ここでは, 生物現象を動的なものとし, その挙動を方程式で表し, これを数値的に解き, 最大値出現機構を解明することを試みた。問題は一変数によって最大値を示す曲線がどのようにして現れるかを, 数理的に提示することになる。定性的には, 変数が最大値までは関数値を大きくするように働き, それ以後は逆の効果を示めせばよいことになる。手順としては, まず最大値をもつ関数を微分方程式系から求め, 次に, この関数と生物現象との対応がつけられるかを検討することにした。結果として, 抽象的な最大値出現機構を示すことができた。
- 福岡国際大学・福岡女子短期大学の論文
- 1997-07-11
福岡国際大学・福岡女子短期大学 | 論文
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