顕示選好による需要の分析
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概要
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消費財に対する消費者行動の分析は, A. MarshallやJ.R. Hicksなどによって体系的に展開され, 基数的効用に基礎を置く需要理論, および序数的効用に基礎を置く理論として位置づけられている。それらは今日でも, 学部学生向けの教科書において消費者行動を分析する場合の基本的な考え方として使われている。しかしながら, これらの理論は, 基数的および序数的効用という違って効用概念を用いてはいるものの, 効用という主観的概念そのものに基礎づけられている。したがって, これらの理論は, 実証的証拠による裏付けがなされないまま, 説明の便利さを優先する形で消費者の行動を分析する用具として多用されていることになる。P.A. Samuelsonは, ある価格・所得状況の下で消費者が財Xおよび財Yを選択するという行動に着目し, 彼の言葉を借りると「効用分析の最後のこん跡」(〔3〕p.62)を取り去り, 消費者の市場行動, すなわち消費者が市場において財やサービスを選択することによって選好が顕示されるという, いわゆる顕示選好の理論を展開している。つまり, 市場における消費者の財やサービスについての選択の仕方を追求しているのである。以下においては, 顕示選好の理論を概述し, この理論に実証的基礎を支えようとした考え方を検討することにしたい。
- 1991-12-30
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