米胚芽の乳酸菌発育促進物質について(その 2)
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概要
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加糖脱脂乳培地における米胚芽水抽出液, とくにその灰化物に含まれる乳酸菌発育促進有効成分をLactobacillus casei (YIT-9018), Lactobacillus acidophilusを用い, 酸生成量を菌の発育度の指標として検討し, 次の結果を得た。1.米胚芽水抽出液を灰化しても発育促進効果はかなり残存した。とくに, Lact. caseiの方が発育促進効果の低下が少なかった。2.米胚芽水抽出液の灰化物の発育促進効果は灰化物含有相当量のMnのそれとほぼ同じであった。したがって, 灰化物中の発育促進有効成分の主体はMnであろう。3.米胚芽水抽出液の発育促進効果は0.1mM Mnのそれよりは大であった。米胚芽水抽出液に0.1mM Mnを添加したものは, さらに発育促進効果が大であった。したがって, 米胚芽水抽出液にはMn以外の発育促進物質が存在すると考えられる。4.米胚芽水抽出液の発育促進物質はほとんどDowex 50 X-1 (H^+)カラムに吸着されたが, 2N, 4Nアンモニアでは発育促進物質の一部しか溶出しなかった。これらの画分にはMnがほとんど含まれていなかった。5.1N塩酸を用いることにより, Dowex 50 X-1に吸着された発育促進物質の大部分が溶出した。この画分には米胚芽水抽出液の大部分のMnが含まれていた。
- 1986-06-30
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