ハスモンヨトウによるアズキの被害解析
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概要
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1)ハスモンヨトウ幼虫の加害がアズキの收量および品質に与える影響を, 摘葉試験と飼育幼虫のアズキ葉摂食量から検討し, 被害許容水準を推定した。2)アズキの莢数および收量は, 摘葉程度が大きくなるほど減少した。この傾向は, 摘葉時期が遅くなるほど顕著であった。早期の摘葉では莢数および子実肥大は確保されたが, 晩期の摘葉では着莢数, 多粒莢率および100粒重が減少した。3)幼虫1頭当りの平均摂食葉面積は203.9cm^2で, 全体の82%を終齢期に摂食した。摂食面積と收量指数との関係から被害許容水準を株当り老齢幼虫数では約2頭と推定した。4)9月前半期は幼虫による葉の摂食が旺盛で, 分散後に花や子実への加害が認められ, 開花盛期から莢伸長期と重なるため, この時期の防除はとくに重要である。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1989-05-25
著者
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