昆虫寄生性線虫Steinernema feltiae (str. Mexican)のハスモンヨトウに対する感染性と増殖
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概要
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ハスモンヨトウSpodoptera lituraの成虫,蛹,前蛹および幼虫に対する昆虫寄生性線虫Steinernema feltiae (=Neoaplectana carpocapsae) Mexican系の感染性と昆虫体内での発育・増殖を調査した。成虫には濾紙上での接触法と餌混入法のいずれでも感染し,生体重1mg当りの線虫数は接触法で約530頭,餌法で約620頭となり成虫で最も多かった。蛹への感染は蛹のエイジによって著しく異なり,蛹化後24時間以内の蛹の約半数は感染したが,蛹化後72時間以降の蛹にはまったく感染しなかった。生体重1mg当りの線虫数は,蛹で最も少なく,しかも蛹化後1∼2日に感染した蛹においては,線虫は脱出できずに死亡するものがあった。前蛹で感染したものはほとんどが蛹化したが,蛹型は異常で大形軟弱となり,感染後48時間以内に死亡した。この死亡蛹から分離された線虫数は,蛹1頭当り約68,000頭,生体重1mg当り約280頭で,幼虫体感染とほぼ同じであった。5齢幼虫には,接種後30分以内に感染した。線虫は2日以内に成虫へ発育し,接種後5日目には,感染態3期幼虫が出現した。幼虫体からの線虫の遊出は,虫体が小さいほど早く,遊出のピークは接種後10∼13日に認められた。ハスモン幼虫の生体重とハスモン1頭当りの線虫遊出数には,+0.957の高い相関があったが,幼虫生体重と1mg当り遊出線虫数には,+0.281であった。
- 1984-11-25
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