過敏性腸症候群における脳腸相関の病態(心身症における器官選択について)(第39回日本心身医学会総会)
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概要
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過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome;IBS)とは, 腹痛と便通異常を主体とする下部消化管症状が持続するが, その原因としての器質的疾患を同定し得ない機能的疾患であるという概念の症候群である. IBSは, (1)消化管運動異常, (2)消化管知覚過敏, (3)心理的異常の3つの病態を特徴とする.これらの病態は, おのおの独立に検討されてきた.しかし, 研究成果によってlBSの主要な病態生理は脳機能と消化管機能の相互関連, すなわち脳腸相関の異常と考えられつつある. IBSの脳腸相関の悪循環を形成する際に関連する物質・現象の解明が, なぜIBSでは心理社会的ストレスに対する下部消化管の反応が生ずるのか, という器官選択の命題を解く鍵となる.
- 1999-02-01
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