テクノストレス症候群の臨床分類に関する研究 : 数量化II・III類の応用

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概要

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今回我々は, 数量化理論を用いてテクノストレス症候群の分類の可能性を検討した。まず, 対象を既に報告した5型の臨床類型に分類し, 数量化II・III類を用いて多変量解析を行った。この結果, 数量化III類では, 第1因子で身体症状および精神症状の因子が抽出され, 第2因子は経過に反映する要因であった。この2つの因子により重みづけを行うと, 対象は4つの型に分類可能であった。数量化II類では, 臨床分類の5つの病型(不安型, テクノ依存型, 性格身体型, 受動適応型, 未熟練型)は, 3つの因子による重みづけを行うと, 5つの異なるグループに分類された。さらに, 臨床分類は統計学的手法による分類とほぼ一致した。この結果より, テクノストレス症候群を分類する上で, 性格傾向, 経過などの対象の縦断像を評価することが重要であることが判明した。
1996-12-01

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