イソキサチオン乳剤浸漬によるサトウキビのハリガネムシ被害の防止
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概要
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4種の有機リン系殺虫剤,プロチオホス,イソキサチオン,MPPおよびMEPを用いて,サトウキビの薬剤浸漬苗に対するハリガネムシの食害防止効果をポット試験と圃場試験によって検討した。各薬剤の1/1,000水溶液に1時間浸漬した場合,薬剤によって苗の芽の死亡率はさまざまな程度に減少したが,ハリガネムシの生存率には有意な影響はみられなかった。1/1,000水溶液に12時間浸漬した場合,すべての薬剤で芽の死亡率とハリガネムシの生存率が効果的に減少した。イソキサチオンは芽の食害率を5∼10%の許容範囲以下に維持する上で最も効果的であった。浸漬法で現在行われているエチルチオメトン5%粒剤の6∼9kg/10aの植溝処理にくらべて,少量の薬剤使用で効果的であり,土壌中の殺虫剤蓄積を軽減させると思われる。
- 1984-08-25
著者
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