有尾両生類のフェロモン
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概要
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生物が子孫を残すための生殖行動には、まず、異性を効率よく探索・認識し、獲得する事が重要である。そのための感覚としては視覚、聴覚、嗅覚があるが、視覚のよく発達している一部の哺乳類(ヒト・霊長類等)を除き、多くの動物では、主に嗅覚がその主役を担っている。最近、有尾両生類に属するアカハライモリ(Cynops pyrrhogaster)の雌雄が飼育水中にそれぞれ異性に対する誘引物質を放出していることが示された。さらに雌を誘引する物質が雄の腹部肛門腺から単離・同定され、その本体はアミノ酸10残基からなる全く新しいペプチドであることがわかった。合成されたペプチドも同じ効果をもつことが確認され、このぺプチドはソデフリンと命名された。
著者
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菊山 榮
早稲田大学教育総合科学学術院
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菊山 榮
早稲田大・教育・生物
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菊山 榮
早大教育生物
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菊山 榮
早稲田大 教育
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菊山 榮
早稲田大学教育学部
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豊田 ふみよ
奈良県立医科大学生理学教室
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豊田 ふみよ
奈良医大・医・第一生理
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