パーキンソン氏病に対する気功補助治療およびその脳波とP300反応の観察
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概要
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52例のPD患者に対する気功補助治療の臨床効果を観察し、31例の対象者と比較した。その結果、平均12.4カ月の気功鍛錬を通して、気功と薬物を一緒に施したグループは単純に薬物を施したグループより、そのWebster's評価が顕著に降下した(P<0.001)。気功薬物グループでは、降下15%以上の者は73.08%を占め、当グループの気功治療の有効率と見られている。また、降下25%以上の人は30.77%を占め、当グループの顕効(顕著な効果)率と見られている。気功治療を行っているうちに、6カ月以内には、治療効果が時間につれて次第に増加する。脳波の相関次元とP300指標を利用して気功治療中の脳機能変化の機序を探求した。その結果、PD患者グループはその8チャンネル脳波相関次元が普通の人より低くなり、脳機能の全体活動能力が降下し、大脳が比較的に抑制状態になることを示した。同時にP3潜時が明らかに延長し患者の認知機能も悪くなることを示した。3カ月の気功鍛錬後、これらの指標はいずれも多少改善された。脳機能をよく調整することは気功が臨床治療効果を得る大切な原因だと思われる。
- 国際生命情報科学会の論文
- 1998-03-01