大阪府障害者福祉事業団・金剛コロニーの施設改革と課題(<特集>脱施設化とインクルージョン社会)
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概要
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1970年前後,国や地方自治体により建設された知的障害者の大規模施設「コロニー」は,老朽化し,開設当時の基準のままの貧しい環境で,利用者の高齢化・重度化もすすむ中,改革が求められる.ほとんどは社会福祉事業団による運営である.金剛コロニーは,重度障害者を受け入れ,「二分化・小舎制」による処遇,地域に開かれた施設づくりに取り組んできた.脱施設化の名の下に事業団により示された改革の内容は,大阪府の責任を問わない全面的な民営化と人事考課による新給与制度・正規職員削減による人件費の削減であった.これは行政の社会福祉にかかわるコスト削減が目的である.金剛コロニー職員の労働組合では,学識経験者や障害者団体からの代表も交えた検討会を重ね,利用者・家族の実態調査を行い,これに対するカウンタープランを提示した.圧倒的に不足している社会資源を整備し,利用者負担の軽減や指定基準の見直しを公的な責任で行うよう,社会保障を充実させなければならない.
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