腎移植患者への二次元イメージ法の応用
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概要
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患者が腎移植に対し,どのようなイメージを持っているかを捉えるために,二次元イメージ法(Two Dimensional Mapping 以下TDMと略す)を応用した. TDMは患者の思考を段階的に導く縦軸と横軸を示した用紙と,患者が認識すべき腎移植のキーワードをイラスト化したいくつかの小カード群からなる. 患者は二次元シート上で自己診断により小カードの位置づけを行い,マップを作成する. 小カードは,腎移植に関連する「拒絶」「感染」「透析」など17個のキーワードを選び,二次元シートは,横軸を「不安の強さ」横軸を「知識度」とした. このTDMを生体腎移植予定患者に試行的に実践した. まず患者に小カードを見てもらい,不安の強さについて横軸にそって小カードを並べる. 次に知識度を評価して,小カードを移動させる. この作業の後,気づきや考えを患者に述べてもらった. その結果,二次元マップの作成のプロセスと自身の考えを言葉にすることで,患者は自分の考えを客観的に捉えることができた. この方法は,看護者と患者の間のコミュニケーションを活発にできることや患者が腎移植によって起こる生活の変化を自己認識する手段として有用であると思われる.
- 長崎大学の論文
著者
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宮原 春美
長崎大学医療技術短期大学部看護学科
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森藤 香奈子
長崎大学医学部・歯学部附属病院
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森藤 香奈子
長崎大学 医学部保健学科
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宮原 春美
長崎大学医学部保健学科
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宮原 春美[他]
長崎大学医学部保健学科看護学専攻
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