女性の高年者と若年者の歩行
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概要
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この研究は、健康運動教室に参加した高年者の歩行を測定記録することによって高年者の歩行研究の基礎資料とすることと、高年者の歩行の特徴を若年者と比較することを目的とする。対象者として高年者は60〜69歳の健康な女性17名、若年者は18〜21歳の女子学生14名を選定した。歩行は対象者自身が選択した速度で行う自由歩行とできるだけ速く行う最速歩行である。撮影はビデオカメラを歩行コースの中央地点から垂直距離で8mの位置に、レンズの高さを40cmに三脚で固定して行った。歩リズム、両脚支持時間割合、歩幅を計測し、その後歩幅と歩リズムの積から歩速度を算出した。結果は以下の通りである。自由歩行の速度(m/分)は、高年者は88.6、若年者は90.8、歩幅(m/歩)は各々0.73、0.72、歩リズム(歩/分)は121.6、127.0、両脚支持時間割合(%)は26.1、23.8であった。歩速度、歩幅、歩リズム、両脚支持時間割合は高年者と若年者の間で差は見られなかった。最速歩行の速度は各々117.2、137.1、歩幅は0.84、0.92、歩リズムは139.7、150.3、両脚支持時間割合は19.8、16.7であった。高年者の方が、歩速度、歩幅、歩リズムでは若年者より優位に低値を示していたが、両脚支持時間割合には差は見られなかった。自由歩行では、速度、歩幅、歩リズム、両脚支持時間割合には、高年者と若年者の間に歩行機能の差を見ることができなかったが、最速歩行では、高年者の歩速度、歩幅、歩リズムは、若年者より有意に低値を示していることが分かった。
- 大分大学の論文
著者
-
石橋 健司
大分大学教育福祉科学部スポーツ・健康学教室
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吉賀 正彦
臼杵市市民生活部健康課
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口石 愛
臼杵市市民生活部健康課
-
塚本 和代
臼杵市市民生活部健康課
-
臼杵 明子
臼杵市市民生活部健康課
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藤丸 和美
臼杵市市民生活部健康課
-
麻生 智恵美
臼杵市市民生活部健康課
-
松元 義人
大分県地域成人病検診センター
-
長野 政康
大分県地域成人病検診センター
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石井 聡
大分県地域成人病検診センター
-
石井 聡
大分県地域成人病検診セ
-
臼杵 明子
臼杵市 市民生活部
-
藤丸 和美
臼杵市 市民生活部
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長野 政康
大分県地域成人病検診セ
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川辺 みさご
臼杵市 市民生活部
-
麻生 智恵美
臼杵市 市民生活部
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川辺 みさご
臼杵市市民生活部健康課
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松元 義人
大分県地域成人病検診センター健康教育増進部
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石橋 健司
大分大学教育学部
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