Vroom-Yetton意思決定モデルの検討 : 仮説的な学校行動場を用いて
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概要
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本研究は,Vroom-Yetton(1973)の提出したリーダーの意思決定行動に関するNormative Modelの妥当性を,成員の満足度や集団雰囲気といった外部基準変数との関連で吟味し、併せて,このモデルとリーダーシップPM尺度との連関を検討しようとしたものである。Vroom-Yettonモデルに基づいて標準事例を作成し,その事例の処理ないし解決にあたってリーダーが用いる意思決定方式の適切さ(DIN得点;モデルとの適合度を示す)と他の諸変数(満足度など)の間の関係について分析した。データは,高校生(86名)に中学3年次のクラス担任教師の行動を尋ねる質問紙調査形式で集められた。主な結果は,次の通りである。(1)モデルとの適合度の高いリーダー(教師)のもとでの成員(生徒)の満足度は,適合度の低いリーダー(教師)のもとでの成員(生徒)の満足度に比べて高い。(2)モデルとの適合度の高いリーダー(教師)ほど,PM型のリーダーとして成員(生徒)カヽら認知される傾向が強い。
- 九州龍谷短期大学の論文
- 1981-02-15
著者
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