小売マーケティング成果と買物行動 (清水猛教授退任記念号)
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概要
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清水猛教授退任記念号本稿は小売マーケティングの成果と買物行動の関係について店舗レベルでの分析と考察を行う。そのためには,まず,成果指標を小売マーケティング目標との関係から類型化し,続いて消費者の買物行動とのダイアディックな関係を分析枠組として提示する。分析のために用いられたデータは,ホームセンターの店舗および買物客から得られたものである。次に,分析として① 店舗レベルで捉えた小売マーケティング成果指標の次元の抽出とそれらの次元間の関係の解明,② 抽出された成果次元と小売ミックス要素変数ないしは店舗属性評価変数との関係の解明,③ 年度の異なる2つのデ一タ分析による時間的安定性の吟味をそれぞれ行う。さらに,それらの分析結果を将来の研究のための新たな仮説として要約的に示すとともに,最後に,今後の課題について述べる。