金融政策と地価抑制 : バブル期の金融政策の実証分析(第2部)
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概要
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適切な金融政策を実行していれば地価高騰及びその後の地価急落に起因する現在の金融危機も回避できたのではないかという仮設を実証的に分析するのが本論の主旨である。そのために地価、マネーサプライ、民間銀行貸出金利を内生変数とするモデルを設定することによって地価とマネーサプライの関係を明示し、その上で伝統的な公定歩合操作のマネーサプライに対する影響、さらにマネーサプライの地価に対する影響をシュミレーションしてみた。その結果、公定歩合操作は地価抑制にはとんど効力を有しないことが明らかとなった。その一方オープンマーケットオペレーションによってハイパワードマネーをコントロールすることによって地価抑制は十分可能であったことが実証された。その意味で政策当局、とりわけ大蔵省の責任は重大であるといえる。
- 山梨英和大学の論文
- 1996-12-10
著者
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