三肢迷路における過剰学習効果
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概要
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三肢迷路を用い過剰学習効果(ORE)を調べた。転移学習の基準までの試行数、平均速度ともにOREは生じなかった。しかし最後の10試行の平均速度に、原学習での正反応を残して転移学習を行なう条件も、原学習の正反応を残さないで行う条件ともにOREを示した。転移学習における原学習の正反応の固執は任務学習の基準までの試行数のうち、原学習の正反対を行なった数では、過剰群と基準群に差はなかったが、転移学習に入ってからも続けられる原学習の正反応が他の反応で中断される数に差が生じた。この差は従来の習得と消去の関係で考えられた。
- 甲子園短期大学の論文
- 1970-12-25