連続整数リストからの選択時間の測定
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概要
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コンピュータヘのデータ入力のインターフェースとして広く使われているのがリストボックスである。あらかじめ用意された候補リストをリストボックスと呼ばれる表示領域に表示して,その中から入力すべき項目を探し出して選択する入力方式である。リスト長(リスト中の候補数)が大きいときには,入力すべき項目をリストボックスに表示するためにスクロール操作が必要となる。ところが,リスト長が非常に大きい場合,このスクロール操作が大変で,データ入力が困難になることは日常経験することである。そこで,この論文では,リスト長が増大していくときデータ入力時間がどのように増大するのかという,基礎的な関係を精密に調べることを目的とする。精度の良い結果を得るためには,なるべく多数の入力時間を測定する必要がある。また,入力時間の散らばりも小さく抑える必要がある。そこで,この論文では,実際に用いられるようなキーワードの代わりに,連続した整数のリストから目的の整数を見出す際の時間を測定した。その結果,平均入力時間はリスト長の対数の1次関数で近似できることがわかった。さらに精密に見た場合,両者の関係は単純な1次関数ではなく,いくつかの変域に分割された局所的な構造を持っていることも明らかになった。これらの結論は,連続整数のリストのみならず,あらゆる種類のデータリストについて成立するものと思われる。
著者
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