土地所有者の資産選択行動と土地住宅供給関数 : 付け値分布と資産選択に基づく都市内土地利用形態(その2)
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概要
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現在、土地住宅需要者の付け値分布と土地所有者の資産選択という観点から、単一中心都市における多地区多財均衡モデルの構築を行っている。これまで、土地住宅需要者集団については付け値分布、需要関数等を導出し、需要行動の定式化を終えている。本論文では、土地所有者の行動を平均・分散アプローチによる資産選択理論を用いて表現することを目的としている。まず、収益分布を付け値分布へ、投資比率を投資面積比率へと読み替えることにより、平均・分散ポートフォリオ理論を都市の空間分析に適用可能となることを示し、土地住宅供給関数を導いた。次いで、土地所有者の資産選択行動を理論的に検討するため、投資対象用途を2種類に限定して解析的解と解の挙動を調べ、都市計画の政策が土地所有者の主体的均衡条件に及ぼす影響についての検討を行った。さらに、付け値分布の変動係数が一定の場合の住宅地供給曲線を導出し、その形状を明らかにした。
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