金利自由化と金融政策
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概要
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本稿では,金融自由化と金融政策の関係を分析するために,金融・証券市場の役割と銀行・証券業界の金融仲介活動のシェア決定を理論モデルにより分析する。Tobinの資産市場の一般的均衡分析モデルを基に,金利規制がある場合とない場合のいずれの場合でも適用できる理論モデルを構築する。このモデルを用いて,預金金利上限規制が存在する場合と存在しない場合の金融政策の効果を比較分析する。最後に,こうした理論的分析を踏まえて,金融政策の運営には金融仲介中断型と金利効果型の2つがあり,前者のタイプの金融政策は資金配分上非効率的かつ,金融革新が起きやすいが即効的であること,一方後者は即効性にはやや欠けるが、資金配分上郊率的で金融革新が起きにくいことを示す。
- 慶應義塾大学の論文
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