マルチファクターモデルを用いた日米株式収益率の予測と日米間の株価の因果性について
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概要
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日米株式収益率をマルチファクターモデルと1変量モデルの二通りの推定方法で予測し、その予測精度を比較した。その際、多変量モデルを使用する意味付けとして、経済変数と日米株式収益率間の因果性についても検証した。計測は標本期間をバブル期とバブル後とに分けて行った。日本の収益率の予測に関しては、すべての期間についてVARモデルの方がARモデルよりも予測精度が高かったのに対し、アメリカはバブル後を除いてARモデルの予測力がVARモデルのそれを凌駕することが分かった。因果性については、アメリカの株価から日本の株価への一方的な影響が見られた。また、バブル後はバブル期と比較してアメリカから日本への影響力が相対的に弱まった可能性を指摘することができた。
- 沖縄国際大学の論文
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