ロドリゴ・ジルの建築概要の研究 : ロドリゴ・ジルの算術的法則に関する考察
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概要
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本諭文は、中世後期スペインの建築家ロドリゴ・ジルの建築概要に述べられている、リブ・ヴォールトの石造天井を支える支持体である扶壁の大きさを求める法則について考察したものである。この法則は平方根を用いるもので、ジル自身は文章で解説しているが、公式に置き換えることができるものである。しかし、この法則で得られる扶壁は起拱点の位置のものであるため、平面プラン上で扶壁について論じることはできない。本諭文では、建築概要の中で扶壁を含む各支持体の寸法が示されている教会堂の平面プランから算出した扶壁の増加率を用い、ジルの法則から建築概要の中の2つの教会堂の床面での扶壁の大きさを求める。そして、教会堂の扶壁内法と求めた扶壁とを比率で表し、ジルの法則の特質を諭じる。
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