2要因モデルの測定
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概要
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2要因モデルは,CAPMモデルの仮定のなかで,安全利子率による借入貸出の機会が無制限にあるとする仮定を緩和したときに成立するCAPMモデルであり,主要な実証分析にBJSモデルとGibbonsモデルがある。本稿は,わが国産業について2要因モデルの実証結果の報告である。測定の対象をわが国産業とすると,産業の収益率は多様な変動を示しCAPMモデルはこの収益率の変動を十分に説明するモデルでない結果となる。BJSモデルとGibbonsモデルの計測によると,BJSモデルは成立せず,わが国産業の収益率はGibbonsモデルで説明される可能性が大である。
- 慶應義塾大学の論文
- 1998-08-25