買物行動における消費者満足プロセス
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概要
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本稿は買物行動における消費者満足を取り上げ,満足形成プロセスとそのフィードバック・プロセスとを統合する買物満足プロセス・モデルの提示とそのテストを試みる。そのためには,まず消費者満足に関する既存研究を概観し,主に製品に対する消費者満足の基本的分析枠組を整理することによって今回の実証分析の研究上の位置づけを明らかにする。次に,百貨店での買物満足プロセスの構造に関し,2つのモデルを提示した上で,その適合度を共分散構造分析によって比較する。その結果,店内購買行動と購買後の製品利用行動とは異時点で行われるものの,これら一連のプロセス終了後に感じる買物満足は全体として比較的単純な構造をもつと同時に再購買意図への影響も大きいことが明らかになった。さらに,導かれたモデルの妥当性を別個に用意した妥当化サンプルを用いて吟味した結果,そのモデルの妥当性が改めて確認された。
- 慶應義塾大学の論文
- 1998-04-25