工科系大学における第二外国語教育 : エンジニアを目指す学生にとっての中国語とは
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概要
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金沢工業大学において中国語は平成10年秋学期より新規に開講された。秋学期・冬学期・春学期で中国語I、II、IIIと続く通年のプログラムである。毎年中国語I開講後直ちにアンケートを配布し、履修者の語学学習経験とニーズ、新しい語学へ期待するものを調査した。履修者の約半数は中国語もしくは中国文化に興味をもっており、工大で開講されている英語・ドイツ語以外の言語も学習してみたいと感じていた。全員が英語の学習経験があるが、残念なことに約半数はあまり好きになれなかったと回答した。しかしながら約3分の2は外国人とコミュニケーションしたいという希望をもっている。このような履修者の願望は自然に新しい語学である中国語に反映しており、オーラルコミュニケーションへの期待が大きかった。中国語プログラムではこのような履修者のニーズとまた学習上の問題点を解決するため、コンスタントに改善を加えてきた。履修者は外国語学習の経験はあるが、多くがまだ自分にあった有効な学習方法を身に付けておらず、学習ストラテジーの重要性を認識させてその獲得のためのトレーニングに講義時間を割くことは長い目でみて有用である。また外国語の背景文化への感受性と理解もまた職業人としての将来のために欠かせない要件であろう。
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