音のスケッチブック 小組曲「オレゴンの風」(調査・研究編) : アメリカの忘れられない21日間
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概要
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この組曲は,オレゴン州パシフィック大学の寮で滞在中,印象的に感じたことをスケッチし,帰国語補作した。当時のありのままの心の動きを描写したく,後日手を付けることは好まなかったが,かなり奔放すぎるという反省や全体の構成上やむをえず,追加,補足等の修正をせざるを得なかった。スペースの制限から,端的な内容の集約や小品の中でいかに心像を伝えることができるかが,予想外の大きなテーマになった。楽器編成は,全曲一貫すべきものであろうが,風景から感じる音色感にもこだわりたかった。本来の電子オルガンは,そのものが個性的なものであるが,今回,アコースティックな楽器編成はスペースの関係からレジストレーションでその楽器の音色としてイメージを伝えることにした。〔音色の番号(Memory number)の記載による〕。各曲毎の解説は,英語で付加したかったが,筆者のニュアンスの語学力不足により日本語で記載した。これらは不要であり,邪魔になることは重々分かっているが,鮮明な画像となってイメージされることを望んだからである。音楽の勉強は,とかく特別なもの(演奏の表現力,技術の向上)として受け止めがちであるが,筆者は,見たもの,思ったことを作譜,即興など,ありのまま表現することに積極的でありたいと常々考えている。どうしても形式にとらわれ,脚色してしまいがちであるが,音楽理論,知識はさておき,筆者を含め,感じる心を詩を綴るときの要領でもっと素直に表現してみてはどうかと思う。音を通してその世界に身を投じるといろんな自分が見えてきて面白い。この小品は,単なる絵日記風にとらえることもできるが,滞在中の心模様をこの「オレゴンの風」にまとめ,心中の「風」にその思いを込めてみた。無色透明な「風」が弾き手,聴き手によってどんな感じに染め上げられるかが興味深いところである。
- 大垣女子短期大学の論文
- 1997-03-19
大垣女子短期大学 | 論文
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