那覇市天久新都心開発地域の鳥類
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概要
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1.1997年7月から1998年2月まで,那覇市の新都心開発地域である天久地区で鳥類調査を実施し,調査期間内で77種の鳥類を記録した。本地域で出現した鳥類の内訳は,留鳥が22種(漂鳥や帰化鳥含む),夏鳥2種,旅鳥及び冬鳥が54種となり,天久地域で今回の調査で新たに記録された種は20種にのぼった。2.本地域で新たに確認された鳥類の大部分は,開発初期では確認されなかったミフウズラ,シロチドリ,コアジサシ,タヒバリ,ビンズイなど開けた環境を好む種類であった。このことは区画整理と造成工事に伴い高低差が平均化され,工事後しばらく放置された造成地が草丈の低い草原化した環境になったことによるものと思われた。3.本地域でこれまでに確認されている種数をまとめ,10目27科95種(漂鳥・帰化鳥を含む)の鳥類目録を作成した。4.確認された鳥類の中では,チュウサギ,ミサゴ,カワセミ,シロチドリ,ムラサキサギなど10種にのぼるNRDBやORDBなどに記載されている貴重種の生息が確認され,その生息地の保全について指摘した。5.天久地域は市街地に囲まれているにもかかわらず,留鳥や季節ごとに飛来する野鳥が集中的に生息する地域となっていることを指摘し,野鳥の生息地としての環境保全や環境創出の必要性を指摘した。
- 2001-03-23
論文 | ランダム
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